NVMe SSDとは?NVMe SSDが使われているレンタルサーバーは?
レンタルサーバーについて調べていると、「NVMe SSD」という言葉を目にすることがあります。ここでは、「NVMe SSD」がどういうものか、「NVMe SSD」だと何がいいのか、などを説明していきます。
先に結論だけ書くと、「NVMe SSD」は、今までのSSDよりも高速という特徴があります。
NVMe SSDが出てくる前のお話
「NVMe SSD」とは、記憶装置であるSSDの一種なのですが、ここでは、その記憶装置の歴史を少し振り返っておきます。不要な人は次の項目に飛びましょう。
レンタルサーバーを借りると、プログラムとか画像といった様々なファイルをサーバーに保存します。そして、サーバーに来た人は、そのファイルを見に来るわけですね。
このとき、データを保存する装置を、記憶装置といいます。
昔は、記憶装置として、HDD(ハードディスクドライブ)が使われていました。大容量のデータを扱うのに適しています。年々、扱える容量は大きくなり、値段も安くなっていきました。
2010年頃からは、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)と呼ばれるタイプが普及していきました。HDDとは構造が異なり、以下のような特徴があります。
- SSDのメリット
- 読み書きが速い
- 小さくて軽い
- 消費電力が小さい
- SSDのデメリット
- 値段が高い
- 最大容量が小さい
- 壊れやすい
ただ、デメリットにあげた特徴も、どんどんと改良が進んでいます。今では、値段も手ごろになり、大容量化も進んでいます。そのため、格安サーバーでも、SSDが使われるようになっています。
レンタルサーバーを借りる上では、「読み書きの速さ」「値段の高さ」「容量」が気になるところですね。特に速さが重要なので、同じ値段であれば、読み書きが速いSSDを使っているサーバーを選んだほうがいいでしょう。
NVMe SSDとは何か?
昔は、HDDが使われていて、今は、読み書きの速いSSDが使われるようになってきました。
このSSDのポテンシャルを引き出して、さらに高速化したものが、NVMe SSDです。
NVMe(エヌブイエムイー)は「Non-Volatile Memory Express」の略語ですが、こう言われてもわかりませんよね。NVMe SSDについては、以下のような特徴があることをおさえておけばいいです。
- NVMe SSD のメリット
- SSD専用に設計された技術を使用
- かつてのSSDよりも高速
- 一度に転送できるデータ量が増加
- NVMe SSD のデメリット
- 値段が高い
- 発熱量が大きい
要するに、NVMe SSDは、今までのSSDよりも高いけど速いってことです。
NVMe SSDが使われているレンタルサーバー
最近のレンタルサーバーでは、SSDを使っているところは「SSDを使っている」と書いています。何も書いていないところは、おそらくHDDを使っているのでしょう。
そうした中でも、「SSDではなくて、NVMe SSDを使っている」とわざわざ書いているレンタルサーバーがあります。エックスサーバーです。
2024年時点では、高速なNVMe SSDを使っているお手頃価格のレンタルサーバーは、エックスサーバーだけとなっています。